2008年度大学入試に向けて:第4回目
高校の補習授業として行っている政治経済の授業も、今回で4回目。春休みも終わるということで、そろそろ入試に向かってまっしぐら、と行きたいところだが、まだそこは現役生の甘さなのか、貪欲さは感じられない。連休あるいは定期テストを経たあたりでそうなるのかもしれない。こちらとしては、定期テストでよい成績を修めてもらい、もってAOや推薦で第一志望に合格してくれるのであればそれはそれでOKなので、今までどおり頑張るだけである。
今回は、憲法の三大原理のうちの平和主義関連の話。範囲が短く、政治的に微妙な問題も含まれるところなので、ほかの分野とともに出題される例が多い。国際分野との連関が近年は目立つような印象を筆者は持っている。出題論点も慎重に吟味されたうえで作成されている(当然だが)。対策としては、何が事実として認識されているかを確認することが何よりも大切。複数の立場から一方を判断させる(近年のセンターのパターン)、双方の理由を説明させるなどは考えられる出題方法であるが、事件が起こり、そこで何が争われたうえで、どのような理由付けをもって、(最高裁)判決が出たのかを知っていないと、砂川事件と長沼ナイキ基地訴訟は、統治行為論が絡むこともあり、文章をよく読まないとなかなか簡単には答えられないかもしれない。記述試験はなおさら難しいだろう>解答するのが。
時事問題として、その年(前年)に成立した法律や行われた事象について答えさせることが多かったのもこの論点の特徴である。法律の制定については、正誤がはっきりするので出しやすいのだろうと思われる。センター試験では主要な論点になったわけではないが、PKO協力法やPKFが出題されて時間が経っているので、そろそろこの分野での時事問題がらみの出題があると筆者は予想している。具体的には防衛庁の省昇格と、自衛隊の本来任務の変更が第一予想である。逆に出しづらいのは、動きが続いていて、今後の変化が予想できないものである。印刷後、試験日までの間に変更が生じては困ることを考えれば当然であろう。
憲法の問題として出題される場合には、前文と第9条についての理解が必須なのは言うまでもない。私立の一部でよくあるパターンに穴埋め式があるが、戦争放棄・平和主義・戦力不保持・国の交戦権の否認といった大枠をまずは覚え、理解することが必要になる。理解するに当たっては、一例を挙げれば戦争放棄に関して、どこまで放棄しているのか、戦力不保持についてどこまでを許容しているのか、立場が違えば意見も違うので、それと自衛隊の存在を絡めて学習することが有効だろう。
4月も中盤に入り、大学受験予備校も本格的に授業が始まっていることだろう。現役であろうが浪人であろうが、短期的目標として大学受験を突破すること、中長期的な目標として”大学入学後に何をするか+卒業後どうするか”ということがある。それらについて、自分の中で明確な軸なり、複数の案なりをもって、「それを達成するために勉強する」という意識を持って取り組むと、モチベーションはあがるだろうし、書いて時折見ることでスランプになったとしても軽いうちに抜け出せるのではないかと思う。身近に相談できる人がいればなお良い。新生活の中でやることは多く、簡単ではないと思うが、できることをどんどんこなし、優先順位をつけて取り組み、前進してもらいたい。
了
コメント